カテゴリー別アーカイブ: 競技的なこと

世界的スプリンターになるために

1.はじめに
 こんにちは。日曜日のAdvent Calendar担当の尾崎弘和です。
 今日はインカレスプリントですね。これを書いているのはその前なので、一緒に練習してきた後輩がどういう結果を残すか楽しみな時です。自分のレースだけでなく、最近は誰かのレースの結果を見るのも楽しいと思えるようになりました(笑)
 以前もちょこちょこ書かせてもらっていますが、今回は極めて個人的でコアな内容なので、裏でこそこそやらせてもらえればなと思います。
 一応自己紹介をさせていただきます。私は麻布高校、早稲田大学とオリエンテーリングを続けて、今は人生の半分以上オリエンテーリングをしています。所属はトータスと京葉オリエンテーリングクラブです。オリエンテーリングのほかにもオリエンティア軍団でスカイランニングを楽しんでいます。皆さんYoutubeを見て高評価、チャンネル登録よろしくお願いします(笑)

https://www.youtube.com/channel/UCzgDObEdDlm6Nc3EbdqpLXw
 
話がそれました。競技成績も少し紹介しますね。全日本はスプリント1回、ロング2回優勝しています。アジア選手権はスプリント、リレー2回優勝しています。アジアでは割と早いオリエンティアかなと思っています。
 今回何を書こうかというと、自分の競技の一つのゴール地点についてです。私も気づけば29歳になり、多方面から様々なプレッシャーがかかってくるようになりました。思い返してみると、自分の世界選手権での結果は20代前半と大差なく、所謂停滞を続けている状況です。何が言いたいかというと、こんな中途半端な取り組みで、自分の人生を浪費していいかということです。このまま大した成功も収めず、世界に挑んだ名もなきオリエンティアとして競技者を終えるのもいいかもしれません。ただ若い今しかできない世界との戦いで、何か足跡を残して競技者としての一線を退きたいと考えるようになりました。そこで今回は、私の大きな目標である「世界的スプリンター」への挑戦を書いていこうと思います。

2.目標
 目標はこの二つです。

1.2022年世界選手権スプリント1桁順位
2.2022年世界選手権ノックアウトスプリント決勝進出

 見ただけじゃよくわかりませんね(笑)少し説明を加えます。
 まず、スプリント1桁は、当然過去に達成者は誰もいません。道筋を知っている日本人は誰もいません。要するにすごい世界です。ちなみに日本人男子は直近10年誰も決勝に進出していません。
 ノックアウトスプリント決勝はさらにシビアです。オリエンテーリング中のキロタイムは3分フラットになります。さらに選手との駆け引き、ラストスパートの戦いを制さなければいけません。オリエンテーリング力だけでなく、陸上のラストスパート力、駆け引きも身につけなければ太刀打ちできない世界です。リンクを貼っておくので詳細は動画をご覧ください。


 
私自身、この世界をまだ言葉で説明することができませんが、人生の一部をオリエンテーリングに捧げて目指す価値のある目標だと考えています。次に、目標達成までの道のりを考えていきます。

3.目標の世界
 ここでは、目標達成に必要な能力について考えていきます。
 まず走力です。
 WOC2018のトップ12を見てみます。

1 132 Daniel Hubmann 83 Switzerland 14:05,9 0:00,0
2 144 Tim Robertson 95 New Zealand 14:07,0 +0:01,1
3 129 Andreas Kyburz 88 Switzerland 14:26,0 +0:20,1
4 145 Yannick Michiels 91 Belgium 14:26,6 +0:20,7
5 134 Matthias Kyburz 90 Switzerland 14:28,4 +0:22,5
6 114 Emil Svensk 93 Sweden 14:28,5 +0:22,6
7 136 Andreu Blanes 91 Spain 14:29,3 +0:23,4
8 121 Martin Regborn 92 Sweden 14:34,8 +0:28,9
9 142 Artem Popov 91 Russian Federation 14:43,8 +0:37,9
10 135 Kristian Jones 91 Great Britain 14:44,7 +0:38,7
11 133 Vojtech Kral 88 Czech Republic 14:46,0 +0:40,1
12 143 Milos Nykodym 90 Czech Republic 14:46,6 +0:40,7

 この中で、走力がわかっている選手を見てみます。
 ベルギーのYannick選手、英国のKris選手は言わずと知れた超高速ランナーです。彼らは5000mを13分台で走ります。また、スイスのMatthias選手、チェコのVojtech選手,ニュージーランドのTim選手などは、5000m14分台の走力を持っています。スイスのDaniel, Andreas選手は、15分フラットです。スイスの選手のトラックタイムは、以下のサイトから確認できます。

https://trackmaxx.ch/results/?race=SOLV20-1
 
以上を総合すると、トップ10に入るためには少なくとも15分前半の走力、できれば14分台に乗せることが必要と分かります。
 次に、私が2019年に出場したワールドカップの巡航速度の視点から見てみます。スイスで行われたWC Finalでは巡航114、ノックアウトスプリント予選では113,中国では112となっています。つまり、私の巡航速度は113程度です。これは、トップ選手と私の5000mのタイムの比率とほぼ一致します。つまり、ここからも5000mのタイムを14分台に近づけることが目標達成の前提条件になることがわかります。
 また、個別にレッグを分析していくと、ショートレッグより、ロングレッグで大きなタイム差がついていることがわかりました。ロングレッグは、ショートレッグに比べて手続きの回数、スピードの出し入れなどが多くなります。したがってロングレッグの差を埋めるためには、ふらつきなどの手続きのクオリティの差、追い込みの差、不整地などの走りの差、スピードの差など細かい課題を解決しなければいけません。さらに、ロングレッグの差は巡航速度の差につながります。ここを改善すれば巡行を100%台にあげることができることが、同程度のショートレッグタイムで走る選手との比較から確認できます。技術的に見ても、改善しなければいけない点が多くあることがわかりました。
 また、一つのミスが大きいことも気になります。トップ選手は、平均して5秒以上のミスをしていません。一方私は、10秒以上のミスが複数あります。世界レベルのレースのミスは、日本でいうミスとはレベルが違います。ほんの少しの減速やふらつきがそのままミスタイムとして計上されるのです。そういった細かなミスに加え、5秒程度のミスをしてしまうと大きなタイム差につながります。これらをゼロに近づけることが順位を上げていく前提条件となります。
 スプリントの技術は、私自身今まで取り組み切れていなかったことでした。ここまで奥深いものだと考えられなかったからです。技術面で大きな差が出ていることが明らかになった以上、まだ見ぬ技術の高みを探っていかなければいけません。
 しかしながら、巡航速度は105を切れなければトップ10はあり得ません。走力、技術力の両輪で突き詰めていくのが世界への道筋になると思っています。

4.今までの取り組み
 ここまで述べてきたように、スプリントで勝つためには走れなければいけません。ただ目標は5000m14分台です。そう簡単に達成できる目標ではありません。そうなったとき、自分の取り組みを一から見直す必要がありました。ここでは、昨年度から取り組んできたことを軽く説明します。
 まず、スプリントに集中することを決断しました。今まで見てきたように、目標達成までの道のりは途方もないものです。特に私は足首に不安を抱えており、フォレストオリエンテーリングは常に怪我のリスクが付きまといます。そこで5000m14分台を目指して継続してトレーニングするために、森に入る機会を極力減らすことにしました。また、フォレストオリエンテーリングによる移動の時間と労力についても再考しました。フォレストオリエンテーリングを行う場合、東京からは最低片道2時間以上の移動が伴います。移動は、時間、体力、金銭的に大きな負担となります。その時間をトレーニングや平日のタスクに割り当てることで、継続してトレーニングする時間を確保することにしました。
 次に、トレーニングの方法を抜本的に見直しました。今までインターバルや日々のジョギング、補強などは継続的に取り組んでいたものの、計画性は特になく大きな向上はなかったです。実際2017年は3200㎞(390時間)、2018年は2700㎞(300時間)と、世界的に見てとてもトレーニングをしているとは言えませんでした。
そこで、よりトレーニングを計画的、合理的なものに変更しました。2019年はトレーニングを積むための土台作りを行いました。具体的には、ジョギングのペースアップ、ロング走の導入、週2回のインターバルなどです。2020年はオリエンテーリングを大きく減らし、ランニングに集中しました。具体的には、トレーニングのボリュームを上げると同時に補強にも取り組み、怪我を予防しながらトレーニングを積み重ねました。2020年は高い質を維持しながら4300㎞を超えることができ、5000m14分台に近づけているのを感じられる一年となりました。
 さらに、自分の目標に期限を設けました。今までは、目標はあるもののそれを目指して漫然とトレーニングをしている状態でした。そのため競技と私生活の優先順位をはっきりさせられず、停滞を招いてしまいました。そこで、自分の競技を2022年までと設定しました。そこまではオリエンテーリングをトッププライオリティとし、目標達成に全力を注ぐというものです。目標に期限を設けることで、今まで漫然と過ごしていた毎日がとても貴重なものに思え、トレーニングにより集中できるようになりました。また競技の優先順位がはっきりしており、現在の生活にも期限があるため、私生活との調整にも迷いがなくなりました。目標の設定の際は、必ず期限を設けることが大切だと感じています。

5.最後の2シーズン
 自分の世界への挑戦はあと2シーズンで終わります。最後の2シーズンを全力で駆け抜け、日本の誰も到達したことのない世界に到達するためにこれからどうするかを書いて終わりたいと思います。
 2021年は、世界との戦いの年と位置付けています。2020年をフィジカルの強化に充てることができたので、2021年はそれをオリエンテーリングに落とし込み、技術を高める年とします。技術の強化は、自分自身まだ道筋が見えていません。ここからどのようにしてスプリントのクオリティを高めていけるか考えていきます。また、来年は世界に出ます。ワールドカップ1レースは、国内レース1年分以上の収穫があります。来年度はレベルの高い国際レースに多く出場し、世界の中で戦える選手となります。
 2022年は最後の年です。悔いが残らないよう、世界選手権に向けてすべてのリソースを注いでトレーニングに励みます。

6. おわりに
 長々と書いていました。こうやって文章に起こしてみると、自分を振り返ることができるのでいいなと思いました。
 昔の自分はずいぶん悩んでいたんだなと前のブログを読んで思いました。何かを変えたいけど、どう変えればいいかわからない。これが一番つらいですね。モチベーション的にも当時が一番落ちていました。今は少し違います。当時より充実したトレーニングができていますし、トレーニングの目指す先も見えています。なぜそうなれたか考えていましたが、きっかけとして思い出されることは二つあります。
 一つ目は、後輩と飲みに行った時のことです。二次会で、言っていることとやっていることが全くあっていない、本気で世界を目指すならもっと走って、もっと真剣になれと言われたことです。確かにその通りだなと思いました。月250㎞程度しか走らず、大した計画性もなく、これで何ができるのだろうと考えました。絶対変わるはずがありません。特に後輩に事実をストレートに言われたことで、何かを変える、変えるために一歩を踏み出すきっかけになったと思います。
 二つ目は、先輩オリエンティアに言われたことです。そこでは、5000m15分45秒、ハーフ75分を達成しろと言われました。これも納得せざるを得ませんでした。いくら練習をしている、世界を目指していると言えども、数字を出せなければ何も意味がないです。ある陸上選手が言っていた、課程は誰も見ていない、結果を出さなければ意味がないという言葉もすごく心に響きます。このタイムはまだ達成できていません。心の中で通過しなければいけない最低ラインと思いながらトレーニングを積んできました。早く達成して次のステップに進みたいです。
 書いていて思いましたが、今の自分は充実しています。なぜなら自分には達成したい目標があり、かつ目標に向けて前進できていると思えているからです。2年後の世界選手権を走り終えたとき、悔いのない自分でいるために走り続けます。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。一気に書いたので、内容が薄いかもしれませんが、もし興味を持っていただけましたら直接お話ししましょう。
 今後の私の競技生活、挑戦の結果に興味がありましたら、フォローしていただけたら嬉しいです。大会会場などで気軽に声をかけてください!

最近のこと

大変お久しぶりです。
ブログとのかかわり方をいろいろ考えている尾崎です。

どうも筆不精の面倒くさがりやなこともあり、かつ理想と現実の不一致もひどく、なかなか書き出せず今に至りました。
遠征仲間の寺垣内選手から、もっと自由に書きたいことを書けばいいとアドバイスをいただいたので、これからはもう少し趣向を変えて書いていこうと思います。

今回は世界選手権についてです。
まず結果についてです。

スプリント
男子予選C組
1 Jonas Leandersson (SWE) 11:36
15 Tomas Hendrickx (BEL) 12:47
15 Mattia Debertolis (ITA) 12:47
—–
27 尾崎弘和(日本) 13:54

スプリントリレー
1位:Sweden 58:27
(1. Tove Alexandersson -2. Emil Svensk – 3. Jonas Leandersson – 4. Karolin
Ohlsson)
2位:Switzerland 58:58
(1. Elena Roos – 2. Florian Howald – 3. Fabian Hertner – 4. Judith Wyder )
3位:Denmark 59:14
(1. Amanda Falck Weber – 2. Tue Lassen – 3. Jakob Edsen – 4. Maja Alm)
————————————————————
——————————–

28位:Japan 1:20:17
(1. Sayaka Onozawa – 2. Hirokazu Osaki – 3. Mutsuki Matsushita – 4. Natsuki
Yamagishi)

このような感じです。
外向けなコメントはいろいろなところでしてきたので、ここでは思ったことを書いていこうと思います。

まず、結果を残せたのはよかったと思っています。
ここ最近、全日本スプリント、ロングとミスパンチ、パンチ忘れにより失格が続いています。
自分のオリエンテーリングの何かがおかしくなっているのは事実であり、そこは改善しなければいけないと感じました。
特に、先読みをしているとき、大事なタイトルがかかったレースで結果を意識しだしたときなどにこういったミスが多いように感じています。
例えば、去年出場したワールドカップ、全日本スプリント、全日本ロングなどいずれも優勝を目指して走ったレースでした。
心を切らさないと言えばそれまでですが、おそらく技術で解決できる問題と考えます。
今年は、サムリーディングを外さない意識を持ち、一年間失格にならないことを心がけます。

次に、自分の結果の内容についてです。
正直実力通りだなと思いました。
がうちさんと話していて思ったのは、やはり自分のやっていることはぶれているなってことです。
というのも、個人としても、日本チームとしても、課題ははっきりしているのに、それに対しても明確なアプローチをとることなく過ごしていたらこうなるよなーってことです。
いい例として中国と日本の比較ができると思います。
これは、PWTの遠征でも、私の友人の中国人留学生と話していてもすごく感じることなのですが、彼らはものすごく合理的でかつ成長が早いです。
昨日、別の人と話していてなるほどと思ったのは、日本の変化は連続的で、中国の変化は非連続的だということです。
どういうことかというと、何か大きな変化がもたらされるとわかったらすべてを変えてしまう柔軟性があるということです。
オリエンテーリングで言うと、世界と一番大きな差は何だと思いますか。
皆が言っているので明らかですが、絶対的に走力です。これは30年前から言われています。
中国は、ここ5年で男子も力をつけています。なぜなら、彼らはみな足が速いからです。
特に、中国遠征をしていても、パークOでは全く勝てません。そんな選手が10人以上います。
しかも、オリエンテーリングの草の根活動もすごく、1000人単位のいくつもの小学校に対し、オリエンテーリングのプロモーションを行っています。
おそらく、日本のオリエンテーリングは、既に中国に抜かれていると思いました。アジア選手権もあの国歌を何度も聞くことになるだろうなと感じます。

この現象は、オリエンテーリングのみならず、社会システムでも当てはまります。例えば、キャッシュレス社会はそうだと思います。
日本は、今あるリソースを大きく変化させることなく、その中で工夫して向上させようとします。例えば、プリペイド形式のカードなどが当てはまるでしょう。一方中国は、現金社会から一気にバーコード決済になりました。今や北京ではほとんど現金が使えず驚きました。
このような非連続的な変化が可能な国は、スポーツの世界でも急激に台頭すると思います。こういった国と戦うにはどうすればいいのでしょうか。

まず、今までを切り崩し、一番成果が出る課題に全力で取り組むことだと思います。
先ほど書いた通り、その答えは走力だと30年前からわかっています。
これを向上させ、中国やヨーロッパの選手と戦うには、日本のオリエンテーリング界からの連続的な変化ではいけないと再認識しました。
具体的には、一度オリエンテーリング界から距離をとり、走力の向上に時間を割くことです。
これは、去年から取り組んでいるスカイランニングへの挑戦、陸上大会の出場があります。
一方で、オリエンテーリングも継続的に取り組んできました。
これが正解なのかわからないですが、これでは今までのやり方と変わりません。
そうなると、目標を意識し、そこまで最速でたどり着く今までと違うアプローチを描かないとしないでしょう。

となると考えられることは次のようになると思います。

目標
オリエンテーリングで、ヨーロッパ、中国の選手に勝つ
⇒彼らに走り勝つ
⇒まずは5k 15分30秒

アプローチ
体力強化につながらない、効果が薄いオリエンテーリングはせず、その時間を走る、寝ることに費やす
陸上、トレイルランニングに費やし、より週末のトレーニングの強度と時間を確保する
遠征費を体づくりのためのサプリメントに費やす
トレーニング時間を50時間(トップ選手の目安)、走行距離を400㎞にする
トレーニング理論をもう一度勉強し、細かくフィードバックする

といったことがあると考えられます。

ただ、自分は短期目標にこれらを落とし込み、達成するところに問題があります。
現に一度も達成ができていません。
このままではまずいことはわかっているので、今後は世界に挑むならばこれを達成してからにします。
自分の目標を達成するためのアプローチを実現し、目標達成のための基準を超えたら世界選手権に出場するようにする時期に来ていると思いました。
まずは1か月、アプローチの実現に向けて具体的なプランを作り、やっていきます。
そこから次のステップに進みます。

WOCの反省というか、思ったことになりました。
今後はこんな感じで思ったことを忘れないように書いていくと思うので、もし興味があったら読んでみてくださいな。

Park World Tour参戦記その3

どうも。
ちょいちょい更新していくスタンスで行こうかなと思っています。

【3日目】
この日はレストデイ。
午後から開会式とのこともあり、午前中はオフ。
さて、どうしたものだろうか。オフはいいが気軽に誘える友達がいないなぁ。
部屋に閉じこもるのも何のために来たんだろうってなるし、これはがんばるしかないな。
そんなこんなで朝食会場へ。
そこにはフランスの友人、Fredoがいました。彼はギリシャ彫刻のような顔立ちの世界ランク6位くらいのイケメンいいやつフランス人です。

そんな彼にどこへ行くか尋ねると、自転車こいでショッピングからの、昆虫食べての小高い丘から景色を見てのお昼ご飯とのこと。
なんとまあ楽しそうなことでしょう。ありったけのコミュ力と社交性を駆使して一緒に行くことにしました。
集合時間に同部屋のローレンス君と向かうと、フランスの兄ちゃん3人、ノルウェーの通称うすたぅぶぉ(Oystein)がいました。彼もなかなか面白い人で、とにかく写真をよくとります。基本スマホのシャッターを切ってます。ショッピングも大好きで、たくさん電化製品を買ってました。こんなに使うのかというくらい(笑)値切りにもすごく熱心です。36歳とは思えない若々しさでパーティーでもトレーニングでも世界選手権でも大活躍する男です。日本のWOCを走っているというと、彼がいかに一線で活躍しているかわかるでしょう。

そんなメンバーでバイキング!自転車。
中国には、いたるところに公共の自転車が置いてあって自由に使うことができます。便利な世の中ですね。最近その会社が北海道に進出したとか。日本も便利になりますね。
いい写真がなかった(笑)

しかしさっそく問題が。。。自転車の鍵が開けられません。
どうやら自転車は中国のアプリを入れていないとあかないよう。さらにアプリにチャージをするには中国の口座がないとだめだそう。中国に口座がないと人権がないというのはほんとでしたね。

しかしそこは、世界選手権常連の選手たちです。待ちゆく中国人にいきなり話しかけて、鍵を開けてもらって問題解決!
なんとまあすごい行動力。僕も見習わないとですね。
そして晴れて自転車ゲット。

さてとそこからスーパーへ向かいます。中国はとにかく交通ルールがやばいです。基本信号は無視、右折は赤信号でも、前からも後ろからも横からもスクーターが飛び込んできます。なかなかの緊張感ですね。
そんなこんなで百貨店でお買い物。
そこもまたすごい。

百貨店では基本的に値切ってなんぼです。誰が定価で買うんでしょうねぇ。
とりあえずイヤホンを見ているといきなり店員さんが話しかけてくるわけですよ。中国語で。僕はどうやら中国人に見られるようです。これでだいぶ困りましたね(笑)英語しか話せないのわかった時の残念そうな顔。申し訳ないまであった。
話がそれましたね。まあこんな感じで話しかけてくるわけですよ。

店員「お兄さん。このワイヤレスイヤホン5000円!安いよ。音質もいいよ。聞かせてあげる!」
(聞いてみる)
俺「うーん悪くないね」
店員「そうでしょう。お兄さん最初のお客さんだから4000円で売ってあげる」←ここですでに値下げ(笑)
俺「いや、高いでしょう」
店員「じゃあいくらがいいの?」
俺「1500円」
店員「バカ言っちゃいけねぇ。お兄さん最初のお客だから3500でどう?」
俺「いや、高い。じゃあ買わんで帰るわ。」
店員「待って待っていくらがいい??」
俺「1500円」
店員「じゃあ最後!2500円でどう?」
俺「いや、買う気がないから帰ります。ばいばい。」
店員「待って待って!1500円でいいから買って!!」

こんな感じです。すごい商売精神でしょう(笑)

そんなこんなで冷やかしつつ、昆虫を食べに次の場所へ。
みんなは鞄とか靴とかヘッドフォンとかいっぱい買ってましたね。

昆虫を食べようと意気揚々と向かったものの、その日は休業日。残念。その後山登り。
PM2.5やばいっすね。でも公園はきれいでした。

お散歩をしながらいろいろ話が弾む。まだ英語が戻ってこない。リハビリしてました(笑)
フランス留学するならリヨンがおすすめだそう。オリエンテーリング的な意味では。

その後、餃子を食べて、開会式へ。相変わらずお金かけてるなぁと。中国はオリエンテーリングの普及に本気だ。疲れたのでそこからは何人かでランニング。

ベルギーのランナーとOysteinとChrisとオーストラリアのお兄さんとランニング。
結構このメンバーで走っていたので、ランニング仲間まである。
いいペースで10kくらい。とれ仲間がレベル高いと楽しい。

そんな感じで渋滞に揺られて帰宅。
眠かったから寝ました。おしまい。

たくさん書いてしまった。また書きます。

Park World Tour参戦記その2

【2日目】
一晩ゆっくり眠り、目を覚ますと同部屋の住人も目を覚ましていた。
台湾からきたローレンス君だ。よく日本にも来ているので、見かけたら挨拶してみてくださいな。とってもいいやつです。全日本ロング、ミドルには来ていましたね。

朝起きて、予定を確認。久しぶりの英語だ。あまり出てこない。これ一週間くらい治らないんだよなーと思いつつ。
この日は、最初のオリエンテーリングイベントのようだ。北京郊外の公園でオリエンテーリングをするらしい。

集合時間になって皆と顔合わせ。久しぶりだ。久しぶりのヨーロッパコミュニティだ。なじめるかなとちょっと不安。コミュ力に全ゲージを注いで臨みました(笑)

最初のバス移動だが、マジで渋滞がやばい。本当にやばい。どれくらいやばいかというと、1時間に400m進むくらい。いったい中国の人はどういう気持ちで車に乗っているんだろうな。仕事も間に合わないやん。とか思いつつ、2時間かけて目的地に到着。なかなかきれいな中国の公園でした。

まずはそこで記念撮影。なかなかいい感じに溶け込めたかな(笑)

cof

スプリントは2500の縮尺、滑るテレインでした。結構頑張ったと思うけど、壁が厚いな。


1 Robert Merl ME Austria 0:14:25
2 Gernot Kerschbaumer ME Austria 0:14:36
3 Jonas Vytautas Gvildys ME Lithuania 0:15:13
18 Hirokazu Osaki ME Japan 0:18:30

とれ後は山登り。PM2.5の中の登山(笑)頑張って走りました。

一日目の大きな目標、グループの中で居場所を作るは無事達成できたかなと。
ひとまず、何人か友達ができました!イスラエルの人いい人だ。そしてもともとの知り合いも結構いたし。

夕飯はいつも通り中華!相変わらず多い!
ここから二日間レストデイ。疲れたので早く寝ました。
おしまい。

アジア選手権結果報告

お久しぶりです。

ブログの更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。
この一か月はいろいろありましたが、最近行われたアジア選手権の報告をしたいと思います。

アジア選手権の結果です。

スプリント:10位(16:17 +1:11)
ミドル:11位(45:22 +9:17)
リレー:1位
スプリントリレー:5位

【総括】
個人戦はうまくいきませんでした。
暑さと地図にやられてしまいました。
体感温度が40度を超える中のレースはなかなか厳しいものでした。
また、前日までのテストの影響も大きかったです。
暑さに順応するトレーニングが十分にできなかったのは反省です。
地図の精度がよくなかったのもありましたが、その中でもう少し我慢のレースができたのかとは思います。
一つ大きなミスをしてしまったとき、自分の優勝がなくなったと思ってしまいました。
そういった状況でのメンタルの保ち方が私の課題でした。
実際ミドルではチームメイトが優勝したので、その差は何か、もう一度考え直します。

一方でリレーは、自分らしいレースができました。
結果が個人戦で出ていない中、団体戦では何としても結果を出さなければいけないというプレッシャーがありました。
その分レースに集中できたのかなと思います。
暑さに慣れたのも大きかったです。
特にリレーは日本の連覇がかかったものだったので、優勝できてほっとしました。

【思ったこと】
やっぱり国際大会は大変だなと思いました。
何が大変ってやっぱり結果がすべてなところです。
今回自分は、アジア選手権直前までけがをしていました。
そのため、自分の力がどの程度かわからずぶっつけ本番のレースでした。
その中で個人戦で結果が出ず正直焦りました。
これは僕個人の考えですが、どんなアプローチで大会に臨もうと結果が代表として求められるすべてだと思います。
今回私は、けがを抱えていましたが、代表は代表です。
代表として戦う以上、求められるのは結果です。
それは、自分にとって優勝でした。
特にリレーは、結果が出ていない私が1軍で起用されました。
そのため、1走としてトップで帰ってこれたこと、優勝できたことはうれしいというよりもほっとしました。
これで日本に帰れる、代表として最低限やるべきことができたと思いました。
そんなプレッシャーがあるから頑張れるのかなと思います。
応援ありがとうございました。

今後もレースが続きます。
僕が代表として走るレースや国際大会での振る舞いは、
外国の人にとっては日本人のイメージの大きな部分を占めると思います。
そんな思いを持ちながら、これからの大会に臨もうと思います。
応援よろしくお願いします。

最後に写真でも。

13920696_10157155255360431_2954302244723477151_n

13669766_940241212754035_5542927208501955404_n

これからの予定と予告

どうも。
さくっと更新です。

明日の夜からスウェーデン行ってきます。
来月に迫る世界選手権に向けて、修行してきます。
久しぶりの一人旅で、不安のほうが多いですが、何とかなるかなと思っています。
とりあえず、ノルウェーのWOCセレクション3レース走ります。

過酷なレースになることは間違いないですが、何かをつかむ走りができればなと思っています。
現地レポートもしていくので(あと寂しくなるかもなので笑)、暇だったら見てください!

ではまた

ロングについて

どうも。
最近更新をしてなかったので罪悪感を感じていたので今週も更新します。
今週は少しニッチな話題になってしまうので、オリエンティアじゃない方はすいません。
ちょっとまとまりはないですが、僕のロングへの愛が少し伝わればうれしいかなと(笑)

僕はこの夏の世界選手権でロングを走ります。

ロングといえば、1レース90分位かかるなかなかタフなレースですが、世界選手権だとさらに過酷で、トップ選手でも100分、僕だと130分を超えるレースになります。
まあこんな感じのコースですね。
Long_Men_map

これは去年の世界選手権です。
トップが100分、僕は138分かかりました。なかなか厳しい戦いでした。
そんなロングの醍醐味といえばロングレッグ。
こんな感じのものです。
worldcuptasmania_m21_3_blank

長いですね笑
これだけで3.5kmあるみたいです。

こんなかんじでロングはロングレッグか必ず出てきます。今日はロングレッグについて少し考えてみようかなと思います。

先ほどのロングレッグ、皆さんちょっと考えてみました?
人によってどれがいいルートかの考えは全然違うと思います。
オリエンティアの皆さんは知ってのとおり、そんな感じのルートチョイス議論が大きなレースの後は必ず行われますね。
ちなみに先ほどのルートチョイスの例はこんな感じ。
worldcuptasmania_m21_3

これを見ると雄大な自然に立ち向かうオリエンティアたちの強さを感じますね(笑)
ちなみに皆さんはどれがいいかわかりますか?

僕はわかりません。でも走ったらたぶんCとAを足したようなルートをとると思います。
ちなみにこのレッグのトップはDだったみたいです。でも他のルートでもみな大差はありませんでした。

ここで一つ考えてみました。
ロングレッグを走るとき、どうやったら早く走れるかなと。

ロングレッグの思考プロセスはちょっと書くのは難しいのでだいぶ割愛します。
聞きたい方がいましたら、どこかで会ったときにでも一緒にロングレッグを考えましょう。

僕がロングレッグを走るときに何を考えているか、考えてみました。

オリエンテーリングは、ナビゲーションのスポーツといえども、結局早く目的地に着くことが一番大切です。
基本的にその前提を基に考えています。
そうすると、必然的に一番近い真っすぐが選択肢の上位になってきます。
あと、歩くとスピードが全力で走った時の3割位になると考え、歩く区間を減らそうと考えます。
歩く区間は、上り、急な下り、きつい藪などですね。そうすると必然的にルート上でそういった塊を探すようになります。
走れる区間はとにかくスピードを上げてタイムを稼ごうと思います。
走れる区間は、白い森、道などですね。

ここからは、ざっくり計算します。
端的にいうと、どかっと3次元で地図を見て、真ん中、左、右と走れそうなところとスピードが落ちそうなところを見つける。
それで大まかな方針を決めて比較する。比較は自分がどっちが早く目的地につけるかを客観的に考えてみる。
トップオリエンティアの松澤さんはこの段階で二人の自分を走らせるらしいです。
とにかくスピードが出せるところは頑張って走る。これ一番大事かも。いつも頑張って走ってます。
そんな感じかな。
僕がレッグを分割するのは、最後の段階かな。
全体が見えなくなっちゃうから。

なんかいまいちすぎる説明だ。。。どうすればいいのだろう。
こう書いていて思うのは、ロングレッグはある程度ロジカルにはできるけど、3次元感覚で考えるのは大事だということかな。
たぶん世界のトップ選手の考えるスピードが速いのは右脳で処理しているからなのかなと思ったりしてます。
3次元の意識は情報量の増加にもつながるし、大事だと思います。
特にロングレッグは、特に選択肢が多いので、考える余地がたくさんあります。
雄大なコースで、3次元的な思考をすることで、知的欲求が満たされる感じが好きですね。

何か気になっていることとかありましたら、というより、この記事でロングレッグに興味をもってくれたら、一緒にロングレッグについて語りましょう(笑)

まとめると、ロングレッグはオリエンテーリングの一番の醍醐味で、これを考えて走ることがあるからこそ、僕はロングが大好きってことですね(笑)
てなわけで、皆さんにもロングレッグの奥深さをちょっとでも知ってもらえたらなと思います。

おしまい

GW合宿

GW後半はナショナルチームの合宿でした!

2泊3日でしたが、なかなかハードな合宿でした。
怪我がつづいたため、オリエンテーリングをするのが結構久しぶりだっただけに最初は結構戸惑いました。

初日はお決まりの大渋滞。市川の家から、富士山こどもの国までなんと6時間!とんだ災難でした(笑)
何とかたどり着き練習。
基本をしっかり意識するのを最近の課題にしていますが、たった2週間ですぐに忘れてしまうのが嫌なところですね。
初日は、基本的な動作の一つ一つを思い出すことを目標に練習をこなしました。
夜は、フィジカルコーチの方に来ていただいて練習でした。
良トレの安藤先生です。
http://taka830423.blogspot.jp/
調べてみると、さまざまなスポーツクラブや、高齢者の方までご指導されている方のようです。
初日は、ストレッチや筋力トレーニングの方法を教えていただきました。
今後のトレーニングにぜひ生かしたいです。

二日目の午前は、3メニューありました。
相変わらず茨がすごくて痛かったです笑
素早くこなして午後の練習に備えました。
午後はインターバルとサーキットトレーニング、夜はナイトOと盛りだくさんの一日でした。
こういったハードなトレーニングが続くときは、積極的に休養をとって、メニュー間の回復を意識したいですね。
メニューを一本一本高い質で行うのは練習では特に大事です。
特に、僕のトレーニング仲間の近藤君は、素早くメニューをこなしながら回復時間を確保し、一日に5回もプロテインを飲んでいました。
回復と筋肉強化に対する意識の高さがうかがえる光景でした。
そんな僕も味の素、アミノバイタルゴールドで素早い回復を図りました。
回復力が全然変わってきます。しかも僕のコーチが開発に大きくかかわった商品です!!
ぜひお試しください。

Image

最後の一日は、アラカルトメニューでした。
足は重かったですが、体はしっかり動いたので、素早く所定のメニューをこなしました。
特にコンピやリロケート練習は高い集中が求められる練習なので、僕のお気に入りです。
最後は、マススタート練習でした。
長くけがをしているので、フィジカル面に不安がありましたが、一応トップスピードでナビゲーションができ、安心しました。

この合宿を通じて、ジュニア選手のメンタルの強さには驚きました。
特に、インターバルの時も積極的に前に出る姿勢を持つ選手や、練習でも体力が切れるまで全力でこなす選手が多く、自分も大きな刺激になりました。
高いメンタルを日本で身に着けたいなと感じた合宿でした。

最後に、合宿を通じてこんなゲームに興じていました。
とっても面白いので、今度一緒にやりましょう。

7_wonders_board_game_cover

日本代表選考会!!

こんにちは!
しばらく投稿が滞ってましたね。
またぼちぼちやっていくのでよろしくです。

4月9日、10日は日本代表選考会がありました。
私は、台湾で開催されるアジア選手権とスウェーデンで開催される世界選手権の選考クラスに参加しました。
実はすでに両方内定をいただいていたのですが、内定者としては恥ずかしくない結果を出しておきたいレースと思いながら走ってきました。

以下結果です。
まずは9日に開催されたスプリント選考会です。
1 長縄知晃 0:15:47.1
2 松下睦生 0:16:35.1 京都OLC
3 祐谷大輝 0:16:38.6 東大OLK
4 谷川友太 0:16:49.6 OLCルーパー
5 松尾怜治 0:16:52.7 東京大学
6 堀田遼 0:16:54.4 トータス
7 前田悠作 0:17:07.6 OLCルーパー
8 尾崎弘和 0:17:08.5

結果はいまいちでした。うまく自分をコントロールできず、また走りの技術の差が出てしまいました。
結果を求めたレースで結果が出なかったので、次にこの反省を生かしていきます。

続いて10日に開催されたミドル選考会です。
1 松下睦生 0:37:12 京都OLC
2 尾崎弘和 0:38:38
3 谷川友太 0:38:55 OLCルーパー
4 宮西優太郎 0:39:21 トータス
5 長縄知晃 0:40:19
6 祐谷大輝 0:41:46 東大OLK

何とか求めていた最低限の結果は出せました。
序盤で大きなミスをしてしまい2位になってしまいましたが、久しぶりに不調が続いた中で結果が出せたので一安心でした。

まだまだ修行が足りないので、夏までにもっと早くなって世界選手権に臨みたいです。
見ていてください!
DSC_0964[1]

ルートとコースです。なかなかメリハリの効いた、挑戦的で楽しいコースでした。

なんとうれしいことに後輩の柴沼選手がジュニア世界選手権代表に選ばれました!
めでたい!!
1460967503464[1]

最後に僕の趣味です。
カレーにはまってます。写真はネパールカレーです!みなさん行ったことありますかな?
DSC_0969[1]

新年度の目標!!

こんにちは!

新年度が始まりましたね。
私は、これからもう少し学生を続けながら、オリエンテーリングで高みを目指していきます。

今年度のモットーは、
『進化の一年』
『みんなで頑張る』
で行こうと思います。

『進化の一年』
これは、今までの自分の競技生活を顧みて考えた目標です。
北欧の留学を終えて以降、自分のオリエンテーリングはbrushupこそされたものの、大きな進化はできていなかったと感じています。
このままでは、毎年世界選手権に出ても、結果は安易に予想できます。
そこで、今年一年は、思い切って自分のオリエンテーリングや環境を大きく進化させます。
今自分が新たなスタイルの模索に取り組みながら、忘れていた何かを思い出してきました。
それは、自分がかつて世界選手権代表を目指していたときや、留学した時に感じていた高い壁を乗り越えようとする楽しさです。
変化を追い求めるのは決して楽ではないし、私自身気づいたら惰性で競技を続けていることに気付くことばかりです。
ただ、変化を恐れず自分を変えようとする行動が、競技の楽しさで、成長の道なのかなと感じています。
今年は、このモットーを信じて、一年間取り組んでいきます。

『みんなで頑張る』
これも今までの自分を変える目標です。
今までは、自分の成長を第一に競技に取り組んできました。
しかし今年は、新たな気持ちで競技に取り組んでいきます。
かつて私が日本のエリート選手を目指していたころ、彼らは憧れの存在でした。
どうすれば彼らに近づけるのだろうと考え、一緒に練習できるのが大きな喜びでした。
そして、エリート選手を目指して競技に取り組んでいるうちに、気づけば彼らと同じ土俵に立っていたのです。
ここまでこれたのは、私の目標とする先輩方が、ずっと私の目標であり続けてくれたからだと感じました。
今年からは、自分だけでなく、後輩やライバルたちと一緒に成長できるような活動を心掛けていきたいです。
そんなわけなので、皆さん一緒に頑張りましょう!!

そんな感じで目標を決めました!

目標を立てながら、2019年の世界選手権がノルウェーに決まったなーと考えていました。
2019年の世界選手権は、かつて私が留学していた場所であり、今後私が留学しようとしている街からほど近い場所で開催されます。
そして今年の世界選手権もスウェーデンの西部で、私がいたところからすぐのところです。
2016年は私の挑戦の始まりの年、2019年は私の挑戦の一つのゴールです。
二つの大きな節目に、私にとって特別な場所で開催されることに決まった二つの世界大会を思い、心を新たにした新年度でした。

最後にこの前の合宿の写真です!
雨で寒かったですが、楽しい練習でした。
運営してくださったコーチの方々、ありがとうございました!

DSC_0960[1]
DSC_0959[1]