最近のこと

大変お久しぶりです。
ブログとのかかわり方をいろいろ考えている尾崎です。

どうも筆不精の面倒くさがりやなこともあり、かつ理想と現実の不一致もひどく、なかなか書き出せず今に至りました。
遠征仲間の寺垣内選手から、もっと自由に書きたいことを書けばいいとアドバイスをいただいたので、これからはもう少し趣向を変えて書いていこうと思います。

今回は世界選手権についてです。
まず結果についてです。

スプリント
男子予選C組
1 Jonas Leandersson (SWE) 11:36
15 Tomas Hendrickx (BEL) 12:47
15 Mattia Debertolis (ITA) 12:47
—–
27 尾崎弘和(日本) 13:54

スプリントリレー
1位:Sweden 58:27
(1. Tove Alexandersson -2. Emil Svensk – 3. Jonas Leandersson – 4. Karolin
Ohlsson)
2位:Switzerland 58:58
(1. Elena Roos – 2. Florian Howald – 3. Fabian Hertner – 4. Judith Wyder )
3位:Denmark 59:14
(1. Amanda Falck Weber – 2. Tue Lassen – 3. Jakob Edsen – 4. Maja Alm)
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28位:Japan 1:20:17
(1. Sayaka Onozawa – 2. Hirokazu Osaki – 3. Mutsuki Matsushita – 4. Natsuki
Yamagishi)

このような感じです。
外向けなコメントはいろいろなところでしてきたので、ここでは思ったことを書いていこうと思います。

まず、結果を残せたのはよかったと思っています。
ここ最近、全日本スプリント、ロングとミスパンチ、パンチ忘れにより失格が続いています。
自分のオリエンテーリングの何かがおかしくなっているのは事実であり、そこは改善しなければいけないと感じました。
特に、先読みをしているとき、大事なタイトルがかかったレースで結果を意識しだしたときなどにこういったミスが多いように感じています。
例えば、去年出場したワールドカップ、全日本スプリント、全日本ロングなどいずれも優勝を目指して走ったレースでした。
心を切らさないと言えばそれまでですが、おそらく技術で解決できる問題と考えます。
今年は、サムリーディングを外さない意識を持ち、一年間失格にならないことを心がけます。

次に、自分の結果の内容についてです。
正直実力通りだなと思いました。
がうちさんと話していて思ったのは、やはり自分のやっていることはぶれているなってことです。
というのも、個人としても、日本チームとしても、課題ははっきりしているのに、それに対しても明確なアプローチをとることなく過ごしていたらこうなるよなーってことです。
いい例として中国と日本の比較ができると思います。
これは、PWTの遠征でも、私の友人の中国人留学生と話していてもすごく感じることなのですが、彼らはものすごく合理的でかつ成長が早いです。
昨日、別の人と話していてなるほどと思ったのは、日本の変化は連続的で、中国の変化は非連続的だということです。
どういうことかというと、何か大きな変化がもたらされるとわかったらすべてを変えてしまう柔軟性があるということです。
オリエンテーリングで言うと、世界と一番大きな差は何だと思いますか。
皆が言っているので明らかですが、絶対的に走力です。これは30年前から言われています。
中国は、ここ5年で男子も力をつけています。なぜなら、彼らはみな足が速いからです。
特に、中国遠征をしていても、パークOでは全く勝てません。そんな選手が10人以上います。
しかも、オリエンテーリングの草の根活動もすごく、1000人単位のいくつもの小学校に対し、オリエンテーリングのプロモーションを行っています。
おそらく、日本のオリエンテーリングは、既に中国に抜かれていると思いました。アジア選手権もあの国歌を何度も聞くことになるだろうなと感じます。

この現象は、オリエンテーリングのみならず、社会システムでも当てはまります。例えば、キャッシュレス社会はそうだと思います。
日本は、今あるリソースを大きく変化させることなく、その中で工夫して向上させようとします。例えば、プリペイド形式のカードなどが当てはまるでしょう。一方中国は、現金社会から一気にバーコード決済になりました。今や北京ではほとんど現金が使えず驚きました。
このような非連続的な変化が可能な国は、スポーツの世界でも急激に台頭すると思います。こういった国と戦うにはどうすればいいのでしょうか。

まず、今までを切り崩し、一番成果が出る課題に全力で取り組むことだと思います。
先ほど書いた通り、その答えは走力だと30年前からわかっています。
これを向上させ、中国やヨーロッパの選手と戦うには、日本のオリエンテーリング界からの連続的な変化ではいけないと再認識しました。
具体的には、一度オリエンテーリング界から距離をとり、走力の向上に時間を割くことです。
これは、去年から取り組んでいるスカイランニングへの挑戦、陸上大会の出場があります。
一方で、オリエンテーリングも継続的に取り組んできました。
これが正解なのかわからないですが、これでは今までのやり方と変わりません。
そうなると、目標を意識し、そこまで最速でたどり着く今までと違うアプローチを描かないとしないでしょう。

となると考えられることは次のようになると思います。

目標
オリエンテーリングで、ヨーロッパ、中国の選手に勝つ
⇒彼らに走り勝つ
⇒まずは5k 15分30秒

アプローチ
体力強化につながらない、効果が薄いオリエンテーリングはせず、その時間を走る、寝ることに費やす
陸上、トレイルランニングに費やし、より週末のトレーニングの強度と時間を確保する
遠征費を体づくりのためのサプリメントに費やす
トレーニング時間を50時間(トップ選手の目安)、走行距離を400㎞にする
トレーニング理論をもう一度勉強し、細かくフィードバックする

といったことがあると考えられます。

ただ、自分は短期目標にこれらを落とし込み、達成するところに問題があります。
現に一度も達成ができていません。
このままではまずいことはわかっているので、今後は世界に挑むならばこれを達成してからにします。
自分の目標を達成するためのアプローチを実現し、目標達成のための基準を超えたら世界選手権に出場するようにする時期に来ていると思いました。
まずは1か月、アプローチの実現に向けて具体的なプランを作り、やっていきます。
そこから次のステップに進みます。

WOCの反省というか、思ったことになりました。
今後はこんな感じで思ったことを忘れないように書いていくと思うので、もし興味があったら読んでみてくださいな。